2011年春アニメ感想 その2

2011.08.15 Monday

前回書いたのが1ヶ月前とは……ひどい放置ぶり。
旅行の話とか、最近購入した漫画の話などネタはなくはないのですが、
とにかく中途半端な放置が一番良くないと思ったので、気合入れて書きました。

火曜
TIGER&BUNNY
当初完全にノーマークだったので、MXを見れるようになった8話から見始めました。
キャラデザも桂正和先生のアメコミ風な日本のアニメとしてはかなり冒険しているけど、
ストーリー自体はヒーローであること、またはネクスト(能力者)であることの苦悩とか
結構お約束に沿っているので、一部で持ちあげられているほど凄いとは思いませんが、
良い意味で伏線に無駄がなくわかりやすいなと思います。
前半を見れなかったので虎徹・バーナビー以外の活躍があまり目立たないのが残念です。
牛角さんとか噛ませ犬になってるところしか見たことないんですけど……
メディアミックスでそのあたりフォローして欲しいところです。
最近のゆるゆる日常系が流行りの中で、硬派なデザイン、中年の男主人公、と
変化球な作品が成功するのはちょっと嬉しいですね。

シュタインズ・ゲート
原作ゲームが非常に話題になっていたのは知っていたので期待してました。
原作と知らなくても十分面白い!
何気ない日常がとあるSF的要素によって壊れていく、というのは日本のSFお得意の設定ですが、
シュタゲはそのあたりの視聴者(プレイヤー)の引きこませ方がうまいと思います。
主人公の凶真(オカリン)は第1話を見て、
「また、カオスヘッドと同じく中二病主人公かよ……」と思ってしまったのですが、
その中二病さで話を引っ張りながら、
同時に歳相応の思慮深さや、ヒロインたちに対して気遣いができるあたり、
近年の周りに流される鈍感主人公の正反対を行く良い主人公だなぁと。
CVの宮野さんの怪演もすばらしい。「クリスティーーーヌ(ァ)!!」
今回特徴的なのは、舞台の秋葉原とSF設定がうまくリンクしていることですね。
タイムマシンという虚構の物を、実在の電気街・オタク街である秋葉原を舞台にすえることで、
ありえないけど、ありえそうな不思議なリアリティを表現できています。
前作カオスヘッドでも、人の行き交う実在の街渋谷と、
ネットで囁かれる非現実的な噂がだんだん結びついていくという設定でしたが、
今回は前作以上に舞台設定がしっかりしていて、想定科学ADVの名に恥じない出来になっています。
それでいてキャラクターも魅力あるのだから、これは本物だなと。
実は原作をプレイしようか迷っていて10話前後から見てません。
時間を裂いて原作購入しようか、アニメであらすじ見てからプレイしようか。本気で迷ってます。
……しかし、ミンゴスは本当にうまくならないな。助手は声質に割と合ってたから良かったものの、
デビュー時、声質はいいけど演技が棒だった「うまい棒」花澤さんより明らかに下手だし。

木曜
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
「花咲くいろは」以上にマリー節全開。
思春期の男女の思いが同級生の幽霊"めんま"の出現を境に交錯するというラブコメ。
ひきこもりの主人公"じんたん"や、ギャルっぽい雰囲気をだしているが根は真面目な"あなる"、
優等生に見えて実は大きなコンプレックスを抱いている"ゆきあつ"、
そして子供の頃と同じままじんたんの前に現れた、天真爛漫な幽霊"めんま"と、
アニメ向きでなさそうなストーリーと反して、とにかくキャラが濃い。
こういうちょっと大げさな(アニメ的な)キャラ設定を、リアルな背景に落としこむのが、
長井監督と岡田麿里は得意で、それが遺憾なく発揮されていましたね。
特に"めんま"の天真爛漫さは実写でやったらまず無理がありすぎるキャラ付けですし。
また、秩父という舞台設定もこれまた適度な田舎感と閉塞感、さらに一体感を醸しだしていて、
シュタゲと同様に「設定の時点で作品の成功を決定づけていた」ように感じます。
また、1話ごとの話の引きと、視聴者を"勘違い"させるのがうまい。
これはttでもありましたが岡田麿里の得意技ですね。
ゆきあつの○○も、2〜3話では「まさか…」と思わせながら、4話でどーんと爆発させましたし、
めんまママの思いも、演出でうまく視聴者を勘違いさせて、7話最後であの名言につなげたりと、
設定的になんか矛盾してない?という部分がありつつも、
こういうところでうまく処理してるのが岡田麿里の良さであり、賛否両論なところなんだろうなと。

ここまで割とべた褒めで来ましたが、個人的には最終回はやりすぎだったように思います。
最終回で超平和バスターズのみんなが本音を言い合うところまでは
(ここまで引っ張ったことの賛否は置いといて)よかったのですが、
成仏するめんまを発見して叫びあうところは、正直クドかったです。
成仏のところはもっとあっさりさせたほうがせつない雰囲気になった思うのですが、
叫びまくり泣きまくりな上に、悪い方向にマリー節のセリフ回しが炸裂して、
視聴者をおいて行って「画面の中だけで盛り上がっている感」がありました。
これさえなければ、自信を持って良作と言えたのですが、評価している人もいるので難しいところですね……。
良くも悪くも、作り手の個性が出た面白いアニメでした。

星空へ架かる橋
「これもう弟がメインヒロインでいいんじゃね??」
ヒロイン達そっちのけで、何故か男キャラの中でも弟だけかわいいB地区がかかれてたり、
いちいち赤面させたりと、最初からそっちメインでやっとけよ! というくらいの偏愛ぶりでした。
一方、本編は典型的なエロゲアニメ。
ただ、途中まで特に不快なところなく、雑破業らしい適度なラブコメ感はよかったです。
問題は、最終話前の"サブヒロイン玉砕祭り"。
サブヒロイン達が、他のヒロインも主人公に好意を持っていることに気づき始める
→サブヒロイン達が主人公にそれぞれ告白
→主人公、(視聴者から見ると)曖昧な態度ことごとく振る
→最後にメインヒロインが(視聴者側から見ると)消去法で残る
→最終回でやっぱり両思いでした! HAPPYEND!!

おいおいおい……
確かに主人公がメインヒロインを他の子より気にかけているのは、
中盤すぎから少しずつ描写させているのですけど、その好きになった理由が全然見えない!
メインヒロインも、サブヒロイン達が次々告白しては玉砕するなか、
主人公への好意と兄への好意をごっちゃにしてたという問題が最終話前に簡単に解決しちゃったり、
自分から積極的に思いを伝えにいったサブヒロインのがんばりは何だったのと思わざると得なかったです。
特に、(お約束で主人公は忘れてるけど)小さい頃一緒に遊んだ経験もちで、
出会った一番最初から好意全開だった上に、一番最初に約束の場所まで連れて行って告白した円佳ちゃんが可哀想過ぎる……
この子とくっつくと思っていた視聴者はかなり多かったはず。原作でも一番人気だったそうですし。
無理してメインヒロインルートに持っていく必要があったのか疑問です。

この主人公が典型的な流され型無個性鈍感タイプで、
今期成功したシュタゲが、同じギャルゲの系統でも個性の立った主人公だったところを見ると、
無個性主人公中心のストーリーづくりには限界があるんじゃないかと思います。


まりあ・ほりっく あらいぶ
杉田と画伯をふんだんに使ったOPも見どころですが、
それよりも、1期以上の変態となった百合豚主人公かなこさんの暴走がひどい(いい意味で)。
微妙に舌が回りきっていない不安定さといい、これを怪演と言わずしてなんというのか。
あまりの暴走ぶりに設定的に変人だったはずの鞠也が完全に常識人枠に。
でも、作画が不安定だったのがたまに気になったり。
裏(厳密にはこっちのが裏だろうけど)の電波女に力入れてたのがみえみえで……
出来は悪くなかったはずなのに、強力だった木曜のラインナップの中で埋もれてしまったのが残念。

金曜
GOSICK
ヴィクトリカちゃんかわいい!
……それ以外にうりはありません。
灰色狼の設定が国家を揺るがすとんでもない規模の話になってたり、
ママが超人的な能力を発揮していましたが、そんなことはどうでもいいのです。
クジョーとヴィクトリカがいちゃいちゃしているのを楽しめたらそれで勝ちです。


今年はまどか☆マギカから始まって、オリジナルのアニメがかなり健闘しているなと思います。
正直なところ、以前だったら話しにもならなかったような中堅下位の漫画・ラノベ作品が
大量にアニメ化され始めた2008年あたりからマンネリ化が激しかったので、今の流れは好ましく思います。
背景があやふやな多くのラノベと違って、背景設定、ストーリーがちゃんとリンクしている作品が、
春季アニメのなかでも評価が高いのは当然の流れなのかもしれません。
オリジナル期待しています。

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2017.10.03 Tuesday

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