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2016.10.29 Saturday

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モノノ怪 第7話(のっぺらぼう後編) 感想

2007.08.25 Saturday

のっぺらぼうの後編。
前回はペルーの津波のために空気が読めない日本地図のせいで集中力がそがれた上に、現実が夢か分からない演出のために話の全貌がうまくつかめなくて、本当に2話で収拾がつくのかなあと心配しましたが、後編は演出はそのままに薬売りの芝居という形を取って説明しきれてさすが力が入っているなあと思いました。ただ、やはり今回の演出は今までに増して個性が強すぎて受け入れられない人には話がさっぱりつかめず「ハァ?」と言われてもおかしくなかったかもしれません。その上、化猫や海坊主のかよのように視聴者に近い視点を持つキャラがいなくて、終始お蝶からみた視点だったので、個性的な演出お相まって余計に分かりづらかったところがありました。全部考慮したうえでのことだと思いますが、話も人の内面的な問題が主題だっただけに好き嫌いははっきり分かれるのではないでしょうか。

今回の話を自分なりの考えで整理すると、
お蝶は幼少の頃から好きな母親の歪んだ愛にこたえるために自分を押し殺して生きてきた。そうしているうちに自分自身がだんだんわからなくなってしまった。(心の分裂)そして、お嫁に行くがその先で虐げられることになり、その苦しみの中で、アヤカシと、お蝶の心の中にある、母に小さい頃から植え付けられた脅迫観念、または、自由に遊びたいというお蝶の自分らしい心などが結びついてモノノ怪(=のっぺらぼう)が生まれた。そうして生まれたモノノ怪は、時に狐面の男の姿をとって、お蝶に妄想の中で武家一家を殺させる幻を見せる、という間違った方法でお蝶さんを助けていた。(「逃げる」という解決策をモノノ怪が与えられなかったのは、モノノ怪自身がお蝶の「良い嫁となって武家に嫁がなくてはならない」という母親に植えつけられた強迫観念によって生まれたものだからかと) そこにやってきた薬売りが、お蝶の心の一部がモノノ怪になっていることに気づいたために、深層心理を探り始める。途中モノノ怪の具現化された形の一種である狐面の男に妨害されるも、そのモノノ怪がうった芝居を逆に乗っ取ってしまいことでお蝶の心の中からモノノ怪の形・真・理を見つけ出して切る。そして、お蝶は縛られていた牢獄=お屋敷の台所から抜け出し、屏風のウグイスが比喩しているように逃げ出した。で、最後酒を持ってこいと喚く家のものに対して薬売りが皮肉混じりに「もう誰もいない」と言う。
と、こんな感じになりました。今回は色々な解釈があると思います。ネットを見て回ると、「お蝶は既に死んでいて、モノノ怪となって屋敷から離れられずにいたところを薬売りに解放された」とか「狐面の男は最初から薬売りがお蝶を解き放つために芝居して作り出したものだった」という意見があって少し驚きました。確かにそういう解釈も出来なくは無いけど自分にはあまり賛同できませんでした。ただ、その中でも、
『お蝶が「のっぺらぼうは何故私を助けてくれたのですか」という問いに、薬売りが「恋でもしたんじゃないでしょうかねえ」と答えているから、お蝶=のっぺらぼう=モノノ怪という考えでは、お蝶が自分自身に恋したことになっちゃうからおかしいのではないか』
という意見があってこれには少し考えさせられました。自分なりの考えでは、今回の狐面の男=モノノ怪の具現化された一部、でそのモノノ怪は、アヤカシと自分を押し殺す中で抜け出していった自分の好きなことをしたい、自分らしい自分の人格の一部が融合したものである。狐面の男が好きだと言っていたのは、お蝶の人格の一部によるお蝶の肯定、つまり、顔を失ってのっぺらぼうとなってしまった自分を肯定する心が、愛という形になって表れたのではないかな、と思っています。(……って、うまく説明になっていないですね。後でうまく言葉を整理することが出来たら書き直そうと思います。)

お蝶の声優である桑島さんの演技が光っていました。あの叫び声は鬼気迫るものがあって迫力がありました。個人的には、お蝶が自分が縛られていたことに気づいて自嘲気味に発した「ばっかみたい」という言葉が凄くツボにはまりました。そういえば電脳コイルでイサコの中の人でもありますからね。正直、こういう心の底から罵るような台詞が凄くうまいと思います。言いか悪いかは別として(笑)

しかし、今回は実にシンプルそうでいてやっかいな話でしたた。結局は人の心(モノノ怪では女心がなぜか多いが)は怖い。という結論がこの作品の肝なのでしょうかね。

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2016.10.29 Saturday

コメント
この話は理解がよく出来なかったのですがこの解釈を見て絡まった糸が解れた気がしました。
適切な解説をありがとうございました。
  • by 絵理
  • 2011/08/31 5:31 AM
こんな古い記事にコメントありがとうございました。
あくまで私なりの拙い解釈ですが、
モノノ怪を楽しむ手助けになれたのなら幸いです。
  • by ほろん
  • 2011/09/13 12:47 AM
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