2013年春アニメ感想

2013.07.05 Friday

2013年春季アニメの感想でも。ネタバレ注意。追記予定。

・1クール完走

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
「なんだ、またヤレヤレ系の何が魅力かわからない主人公と、頭の弱そうなヒロインが謎の部活をするラノベ原作アニメか。つまんなそう」
って最初にタイトルとあらすじを見て思ってました。本当にすみません。
ある意味リアルな卑屈さで視聴者に共感を与えるぼっちぶりと、リア充にはできないぼっちなりの解決方法を、身を削りながらさらりと実践するポテンシャルの高さが同居してるヒッキーがかっこ良すぎる。
ゆきのんとガハマさんというタイプの違うダブルヒロインや、リア充の象徴である葉山との「互いに理解はしているけど分かり合えない」もどかしさなど、キャラの立て方がうまくて感心します。
タイトルとは裏腹に、何故かもててハーレムを形成するようなラノベよりもよっぽど正しく「青春ラブコメ」してるんですよね。
久しぶりにアニメを見て原作を購入したくなったラノベアニメでした。
結構BDも売れているようだし、原作のストックが溜まったら2期やってほしい。

翠星のガルガンティア
一兵士だったレドが、異文化に出会ってから自分で考え成長していく物語。
銀河同盟の思想の体現者であるストライカーを、同じマシンキャリバーでありながらレドが人間として成長するのを見守ってきたチェインバーが倒すっていうのはベタですがいいですね。
お互いの主張をぶつけあいながら戦う展開はガンダム以来のロボアニメのお約束ですが、
それをロボ同士がやりあうのは新鮮でした。
とにかくチェインバーが発言に説得力あるしかっこ良すぎる。
あらかじめレドの成長物語という話を聞いていたので違和感なく見れましたが、
銀河同盟VSヒディアーズの方の解決を期待して見ていた人には肩透かしだったかも。
あと、虚淵先生脚本ってことで、斜め上の展開を過剰に期待されすぎだったかなという気もします。
個人的には、虚淵先生は古い名作のオマージュが好きだし、お約束の展開は守る人だと思ってるんですがね。マミ先輩のイメージが強すぎるのかも。
欠点をいえば、中盤で中だるみしてしまったことと、キャラが多すぎて生かしきれてなかった感があるところでしょうか。
手放しで絶賛するには足りないけれど、BOXのOVAが気になる程度には良いアニメでした。

はたらく魔王さま!
俺ガイルと同様に、「なんだまた魔王と勇者がイチャイチャするアニメかよ。つまんなs(ry」と思ってました。本当にすみません。
お話的には主人公が異世界に飛ばされる召喚モノの逆パターンなのですが、1話前半のやりとりで完全に心をつかまれてしまいました。
俺ガイルもそうですが、主人公のモテる理由に説得力があり、ハイスペックなのにそれが鼻につかないのがいいところですね。
また、ヒロイン兼ライバルの勇者エミリアやちーちゃんなど女性キャラもさることながら、勇者の片腕の芦屋や漆原も個性的で、周りのキャラの立て方が良いと思います。
ただ、俺ガイルとは異なって原作をゆっくり消費したのは良いのですが、オリジナルを挟んだとはいえ間延び感があったのは残念です。魔王と勇者が小市民的な生活をしているというだけで割と面白いので、エンテイスラ絡みの敵と戦う以外にも日常生活のあるあるネタにもっと走っても良かったかなと。
あと、監督の顔芸好きはちーちゃんやエミリアに個性を与えましたが、そこまで崩さなくても……と思うこともしばしば。原作よりも大人びたキャラデザと顔芸(特に怒った時の顔)のせいでエミリアが10代には見えない(笑)
これも2期はぜひやって欲しいですね。

進撃の巨人
原作は読んでいないのですが、世間で騒がれるのは納得できる面白さ。
作画はとにかくがんばって……
OPの最後に兵団員がみんなで屋根の上に飛び上がる瞬間は何度見ても笑ってしまう。

銀河機攻隊 マジェスティックプリンス
ロボアニメに戦隊ヒーロー要素を合わせてみました。という感じのアニメ。
主人公5人がそれぞれ5色にパーソナルカラーが振り分けられていたり、
敵のウルガルの幹部が特撮の幹部のような派手な格好をしていたりと、ところどころ特撮ものへのオマージュが見られます。
今期のロボアニメでは一番"ロボットアニメ"を意識してつくられてますね。
レッドのイズルとイエローのスルガの声優は特撮俳優さんとのことですが、まったく違和感なし。
特撮だと変身後の声をあてているはずなので、その経験が生かされているんでしょう。
設定は重いのですが、それをギャグ風にかつ前向きに話を進めて重苦しく見せていないので、安心して見ていられます。

よんでますよ、アザゼルさん。Z
波打際のむろみさん
この2つをセットにして放送することを考えた人は頭がオカシイと思う。
アザゼルさんは前期にも増してシモネタがひどい。
変態の回は本当に地上波で大丈夫だったのか今でも疑問に思うギリギリさ。
ちなみに、東京スカイツリーを作中で倒壊させた初のアニメだったようです。
……その理由が巨大化した変態の○○○にドつかれたからとか、東武から苦情が来ないんだろうか(笑)
むろみさんはネタが超おおざっぱで突っ込みどころ満載。しかも演出がクドい! 古い!
でもその雑さと演出のクドさが噛み合ってて気軽に見て笑えるのがいい感じ。
しかしこの監督かなり若いのに演出だけじゃなくてネタもずいぶん古い。気になる人材です。

変態王子と笑わない猫。
飯塚晴子さんキャラデザのロリキャラは至高、と改めてこのアニメで認識しました。
キャラの可愛らしさが存分に生かされたOPEDと、本編での負け犬ヒロイン小豆ちゃんの可愛らしさが全て。
ストーリーはオマケです。
タイトルに変態王子と入ってますが、今期は濃度の高い変態が多すぎて主人公の変態度はそれほどでも模様。
むしろ、性欲を友達から譲られた主人公よりもヒロインたちのほうがよっぽど変態なような……

這いよれ!ニャル子さんW
これまたキャラの可愛さが全て。
パロディの範囲は無駄に広いが全然面白くない。でも見ちゃう。
2期はとうとうクー子がデレだしてかわいい。
ニャル子さんはデザインはかなりレベル高いのに中身がひどすぎて……

・途切れ途切れ視聴
フォトカノ
変態アニメその1

断裁分離のクライムエッジ
変態アニメその2
主人公の髪フェチぶりが怖いレベル。
毎回自分から「断裁分離のクライムエッジ!!」と名乗ったりする突き抜けた中二病ぶりは嫌いじゃなかったです。

・途中まで視聴
DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION


今期はラノベ原作が思いの外頑張っていた感じ。大人気作があらかたアニメ化され尽くしたために、中堅どころの手堅く作っているラノベにアニメ化のお鉢が回ってきているのかも。
俺ガイル・魔王さま共々、ストーリーがラノベのテンプレをうまくひねっているなあと思います。また、主人公と周りのキャラの立て方が良いので、見ていて「なんでそーなるの?」とか「展開の都合とはいえおかしいだろ」という点が少なくイライラしないのも良いですね。
ラノベもまだまだ捨てたもんじゃないなと思った春でした。

2007春〜2008春の視聴アニメ

2012.12.30 Sunday

2007年春から2008年春までの視聴していたアニメを、なぜかプロフィールに書き留めていたのでこの記事に転記。
おおむねリストの上にあるほど評価高い。○はオススメ。×は視聴中断。

2008年年度 春

○紅
○ドルアーガの塔
ペルソナ トリニティ・ソウル
我が家のお稲荷さま。
マクロスF
ブラスレイター
コードギアス 反逆のルルーシュR2
あまつき
仮面のメイドガイ
×To LOVEる

2007年度(08年)冬
○true tears
○墓場鬼太郎
○バンブーブレード
機動戦士ガンダムOO
俗・さよなら絶望先生
狼と香辛料
ペルソナ トリニティ・ソウル
みなみけおかわり

視聴していたアニメ 〜07年秋〜

電脳コイル
もやしもん
○バンブーブレード
機動戦士ガンダムOO
○Myself;Yourself
○みなみけ
ナイトウィザード
スカイガールズ
×ドラゴノーツ ザ・レゾナンス
×CLANNAD
×魔人探偵脳噛ネウロ

視聴していたアニメ 〜07年春・夏〜
天元突破グレンラガン
電脳コイル
モノノ怪
アイドルマスター ゼノグラシア
大江戸ロケット
○瀬戸の花嫁
○鋼鉄神ジーク(放送終了)
ひぐらしのなく頃に解
○さよなら絶望先生
○ぽてまよ
キスダム
○ヒロイックエイジ
ひとひら(放送終了)
×
ゲゲゲの鬼太郎
×
地球へ…
×
DARKER THAN BLACK 〜黒の契約者〜
セイントオクトーバー(放送終了)
×
スカイガールズ
×ハヤテのごとく

2011年夏アニメ感想その2

2011.10.13 Thursday

秋の新アニメ量が多い……ひとまずある程度消化してから書こうなどと思っていたら、
いつの間にかこんな時期になってました。
というわけで夏アニメ感想続きです。

火曜
神様ドォルズ
(こんな終わり方は)不完全燃焼なんだろ、そうなんだろ、そうなんだろ〜
予想外に不完全な終わりを「(二期の)可能性」と呼ぶのだけはやめてくれ〜

と以上、最終話終了直後のTwitterでのやりとりを抜粋。
まあ、原作が全然終わってないとの情報は得ていたので予想通りではありましたが。
原作者のやまむらさんは結構漫画家歴長い人だそうで、
キャラデザもストーリーもどこか90年代チックは雰囲気があって結構好みでした。
案山子の効果音は原作にないそうですが、アニメオリジナルとして面白い要素でしたね。
なんでも、岸監督がアニメらしく起動音的なものを入れたいと考えて、
今回OPも歌っている元See-Sawの石川さんにお願いしたら、
自分の声を加工してそれぞれの隻に合わせたものをあっさり作ってくれたとか。すごい。
アニメならではの演出で言うと、OPとEDはかなり良かったです。
OPは後藤圭二の一人原画もさることながら、
映像を合わせるのが難しいこの曲に、都会(東京)と田舎(空守村)との対比を
テーマにして雰囲気をあわせてきたのがさすがですね。
不完全燃焼のPVを見ましたが、このOPの方がよっぽど合っている気がします。
演出家としての岸監督の底力といったところでしょうか。
前半はうたおちゃんかわいい! が取り柄で、
戦わないで口をだすだけの傍観者という微妙な立ち位置の状態の主人公といい、
何をしたいのかわからない阿幾の行動といい、なんだか煮えたぎらないという展開でしたが、
後半ようやく匡平が抱える村との因縁が判明して、他の隻(とくにまひる)の登場で盛り上がりました。
それだけに……それだけにもったいない。
何より最後に匡平が過去に向かい合うことを決意して、
謎の案山子を前に匡平が不敵に構えるあのラストシーンを見せられたのに、
アニメの続きが出る見込みが今のところないなんて……
元から漫画の販促が目的のアニメ化だったようで、その意味では成功したと言えますが、
売り上げ的にはBD1500前後と、アニメの続編が出るにはかなり厳しい数字ですね。
もともと売れるタイプの作品ではないですが、大活躍する匡平が見たいなあ……
あと、まひるは花澤さんらしからぬキャラでびっくりしました。
あんな叫び声を出せるようになるとは、ゼーガの頃には夢にも思わなかったなぁ。

水曜
ロウきゅーぶ!
ロリのようでロリでない、ちょっとロリ+スポコンなアニメ。
ラノベ原作にしては思ったより地に足ついた設定というか、
もっとけいおん的な女子学生の日常やロリ要素をアピールして来ると思っていたので、
良い意味でスポコン的な要素があることに驚いたし、意外とスポーツ要素をちゃんと楽しめました。
……いや、やっぱりロリコンアニメなんだけど。
ただ、作画が不安定でしたね。
2006年頃、MUSASHIやキャベツがアニメ界をにぎわして問題視される前までは、
このレベルの作画は結構普通に有りましたが、最近では見なかったのでちょっと懐かしい気持ちに。
製作元請けの2社が聞いたことのない会社で気になってはいたのですが。
監督や副監督の経歴を見るとセブン・アークスが元請けだったとしてもおかしくなさそう。
このあたりは業界人じゃないのでさっぱりわかりません。

木曜
うさぎドロップ
途中見逃してから、録画取り溜め中。
りんちゃんがかわいいのでいつかちゃんと見たい。

まよチキ!
「大丈夫。MF文庫J原作のアニメだよ!」といえばだいたいお察しの通り、
「ストーリーなんてキャラを転がすだけの飾りですが何か?」と言わんばかりの萌え特化ラブコメ。
シリアスがとんでもなくつまらないのも仕様です。
その狙い通り、スバル、奏お嬢様、マサムネ(ついでに妹も)はそれぞれ可愛かったのでよし。
川口監督は井口さん気に入ってるんですかね?
にゃんこい!の時は正統派ヒロインでしたが、
スバルは井口ヒロインのなかでダントツの破壊力でした。
男装時のちょっと低めに作っている声といつもの声のギャップがよかったです。
ぷにゅるかわいいよぷにゅる。
個人的にはキャラデザが結構良かった気がします。
キャラデザ・作画監督の川村さんは祝福のカンパネラのEDを一人作画してた人なんですね。
名前を覚えておこうと思います。

金曜
勇者ヨシヒコと魔王の城
これをアニメ枠として紹介するのはどうなのか……
低予算でドラクエ風(スクエニ許可済)な魔王を倒すギャグファンタジーをつくろうという
発想の段階で頭おかしいドラマでした。
しかも主役が山田孝之。ゲストに小○旬やら沢村一樹もいます。
深夜枠と題材と低予算と俳優陣の無駄に良い演技ががっちり噛み合うと、
こんなにもひどい(褒め言葉)ドラマになるんですね。腹筋鍛えたい人におすすめ。
今度ドラクエ3やるときは、名前をヨシヒコ、ムラサキ、メレブ、ダンジョーにしてプレイしたい。

ダンタリアンの書架
途中で視聴中止。
みゆきちかわいい! だけで見るにはちょっと退屈なアニメでした。
三雲岳斗は今更だけどレベリオンあたりのほうがアニメ化に向いてるんじゃと常々思ってます。

輪るピングドラム
これも録画取り溜め中。
機会があったら一気に崩したい。


土曜
ジュエルペットサンシャイン
子供と一緒に見ているご両親世代にしかわからないようなネタを平気で仕込む、
子供置いてきぼりの狂気のギャグアニメ。
芸能人の彼氏をめぐってのキャットファイトをマスコットキャラが繰り広げたり、
合コンをやったり、果ては2次元の壁を突き破ったりと
もはや子供向けという皮は剥がれてますが、どこまでやらかすのか毎週楽しみです。
女児向け銀魂でも目指してるのだろうか……?

WORKING![再]
本放送時はMX見れなかったため初視聴。
結構話題になっているのは知っていましたが、
一見するとよくある4コマ原作の日常系アニメでそんなに面白いのかなと疑問に思っていました。
実際視聴したところ……あれ、これ面白いな。
他の日常系と比較しても、キャラ付けがなんだか濃い。
しかも作者が女性のためか、普通の萌え4コマとはノリがなんだか違うんですよね。
伊波さんにしても、今まで暴力ヒロインはアニメに数多く出てきましたが、
アニメ的な演出でない、こんなに痛そうなパンチを打つヒロインは初めて見ました。
あと男キャラがしっかり立ってて、主人公の小鳥遊くんと伊波さん、
佐藤さんと八千代さんと店長、相馬さんと山田と、
カップリングが明確にされてるのも面白さにつながってるのかもしれませんね。
つかみ所のない面白いさで説明しにくいのですが、気楽に楽しめました。
それにしても、ことりちゃんが声はまんま福山なのに可愛らしく見えるのはなぜだろう。
いろいろ騙されている気分……


毎シーズン同じ事言ってる気がしますが、
意外と小粒ぞろいかつ気楽に見れるのが多くてよかったです。

2011年夏アニメ感想その1

2011.10.05 Wednesday

今年の夏は暑かった……
そこそこ粒ぞろいだった春アニメに続いて、夏アニメ感想です。

日曜
花咲くいろは
いい最終回だった。
喜翆荘廃業騒動の結末が強引すぎるだろ!とか、
緒花のママ普通の良い人になりすぎとか突っ込みどころは多々有りましたが、
喜翆荘は廃業したけど、みんながもう一度喜翠荘に集まることを約束して
それぞれの道を進むという結末は、納得の行く結末だったと思います。
緒花はマリーのぶっ飛んだ言語センスを体現するかのような嵐のような子でしたが、
終盤はそれでも多少落ち着いて、コウちゃんとよりを戻せて素直に良かったな〜と。
みんちーは途中から常識人のツッコミ役に回ってましたが、
勘違いから緒花とのキャットファイトしちゃうあたりはすごくミンチーらしくて可愛かったです。
なこちは、みんちーが落ち着いていくのに反比例するように
中盤で想定外の方向にキャラが立っていくのがちょっと面白かったです。
このアニメ、主題が「緒花の成長」なわけですが、
同時に「緒花の登場による喜翠荘の面々の心境変化」も当然必要になるわけで、
最近の日常舞台にしたアニメにしては主要な登場人物が多かったと思うのですが、
結果的にはわりと満遍なく描写できていたと思います。
不満を言えば、次郎丸さんが最初以外イマイチ存在感無かったことと、
曲者だったはずの崇子さんが話の都合上よくわからんまま結婚して常識人役に回ったところでしょうか。
キャラデザがメルといういわゆる"萌え豚層"にキャッチーなデザイン使いながら、
内容は、昨今のテンプレ化した性格のキャラがだらだら日常生活を送るアニメとは真逆の青春成長物語と、
ヒットさせるには難しい設定をそれなりのクオリティでまとめるのはP.A.Worksさすがです。
良作とはいえませんが、なかなかの佳作だった思います。

月曜
異国迷路のクロワーゼ
ゆねちゃん慣れない異国の文化の中で頑張る!

けどやることが繊細なクロードの琴線に触れて怒られる

ゆねちゃん凹む

爺さんに促されたクロード湯音に謝ってお互いの理解深まる。

イイハナシダナー(AA略

の連続。だがそれがいい。
サトジュンのちょっとした心のすれ違いを、ハートフルに表現する才能は凄いですね。
うみものがたりも全体では盛り上がりどころがなく残念でしたが、
1話1話雰囲気でキャラの心情を表現するのは本当にうまいんですよね。
個人的には、クロードとカミーユの話が一番好きでした。
ゆねちゃんはまだマスコット的・子供的なかわいさなので、
逆に大人になりつつある二人の、立場の違いによるすれ違いが引き立っていたように感じます。

夏目友人帳 参
毎週が良い最終回。
3期はにゃんこ先生や仲間に出会ったことによる夏目の成長がよく現れていましたね。
今回久しぶりに原作を見てからアニメでそれがどう映像化されるのか楽しみにする側に回りましたが、
スタッフはよくわかって作ってますね。
多軌や田沼達の登場シーンを増やすことで、
視聴者サービスも兼ねながら仲間の重要さをより強調できていました。
笹田なんてほとんどアニメオリジナルキャラですが、全然違和感ありませんし。
ただ、一話完結型から2〜3話での構成になってきているので、
あまり長い話が多いと今までのリズムが崩れてしまうのかなと気になってはいます。
これはアニメの問題と言うより原作に起因する問題ではありますが。
4期はその傾向が顕著になることが想像されるので、ブレインズ・ベースがどう料理するか注目。

ちょっと中途半端ですが、火曜以降の感想は次の記事に。

2011年春アニメ感想 その2

2011.08.15 Monday

前回書いたのが1ヶ月前とは……ひどい放置ぶり。
旅行の話とか、最近購入した漫画の話などネタはなくはないのですが、
とにかく中途半端な放置が一番良くないと思ったので、気合入れて書きました。

火曜
TIGER&BUNNY
当初完全にノーマークだったので、MXを見れるようになった8話から見始めました。
キャラデザも桂正和先生のアメコミ風な日本のアニメとしてはかなり冒険しているけど、
ストーリー自体はヒーローであること、またはネクスト(能力者)であることの苦悩とか
結構お約束に沿っているので、一部で持ちあげられているほど凄いとは思いませんが、
良い意味で伏線に無駄がなくわかりやすいなと思います。
前半を見れなかったので虎徹・バーナビー以外の活躍があまり目立たないのが残念です。
牛角さんとか噛ませ犬になってるところしか見たことないんですけど……
メディアミックスでそのあたりフォローして欲しいところです。
最近のゆるゆる日常系が流行りの中で、硬派なデザイン、中年の男主人公、と
変化球な作品が成功するのはちょっと嬉しいですね。

シュタインズ・ゲート
原作ゲームが非常に話題になっていたのは知っていたので期待してました。
原作と知らなくても十分面白い!
何気ない日常がとあるSF的要素によって壊れていく、というのは日本のSFお得意の設定ですが、
シュタゲはそのあたりの視聴者(プレイヤー)の引きこませ方がうまいと思います。
主人公の凶真(オカリン)は第1話を見て、
「また、カオスヘッドと同じく中二病主人公かよ……」と思ってしまったのですが、
その中二病さで話を引っ張りながら、
同時に歳相応の思慮深さや、ヒロインたちに対して気遣いができるあたり、
近年の周りに流される鈍感主人公の正反対を行く良い主人公だなぁと。
CVの宮野さんの怪演もすばらしい。「クリスティーーーヌ(ァ)!!」
今回特徴的なのは、舞台の秋葉原とSF設定がうまくリンクしていることですね。
タイムマシンという虚構の物を、実在の電気街・オタク街である秋葉原を舞台にすえることで、
ありえないけど、ありえそうな不思議なリアリティを表現できています。
前作カオスヘッドでも、人の行き交う実在の街渋谷と、
ネットで囁かれる非現実的な噂がだんだん結びついていくという設定でしたが、
今回は前作以上に舞台設定がしっかりしていて、想定科学ADVの名に恥じない出来になっています。
それでいてキャラクターも魅力あるのだから、これは本物だなと。
実は原作をプレイしようか迷っていて10話前後から見てません。
時間を裂いて原作購入しようか、アニメであらすじ見てからプレイしようか。本気で迷ってます。
……しかし、ミンゴスは本当にうまくならないな。助手は声質に割と合ってたから良かったものの、
デビュー時、声質はいいけど演技が棒だった「うまい棒」花澤さんより明らかに下手だし。

木曜
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
「花咲くいろは」以上にマリー節全開。
思春期の男女の思いが同級生の幽霊"めんま"の出現を境に交錯するというラブコメ。
ひきこもりの主人公"じんたん"や、ギャルっぽい雰囲気をだしているが根は真面目な"あなる"、
優等生に見えて実は大きなコンプレックスを抱いている"ゆきあつ"、
そして子供の頃と同じままじんたんの前に現れた、天真爛漫な幽霊"めんま"と、
アニメ向きでなさそうなストーリーと反して、とにかくキャラが濃い。
こういうちょっと大げさな(アニメ的な)キャラ設定を、リアルな背景に落としこむのが、
長井監督と岡田麿里は得意で、それが遺憾なく発揮されていましたね。
特に"めんま"の天真爛漫さは実写でやったらまず無理がありすぎるキャラ付けですし。
また、秩父という舞台設定もこれまた適度な田舎感と閉塞感、さらに一体感を醸しだしていて、
シュタゲと同様に「設定の時点で作品の成功を決定づけていた」ように感じます。
また、1話ごとの話の引きと、視聴者を"勘違い"させるのがうまい。
これはttでもありましたが岡田麿里の得意技ですね。
ゆきあつの○○も、2〜3話では「まさか…」と思わせながら、4話でどーんと爆発させましたし、
めんまママの思いも、演出でうまく視聴者を勘違いさせて、7話最後であの名言につなげたりと、
設定的になんか矛盾してない?という部分がありつつも、
こういうところでうまく処理してるのが岡田麿里の良さであり、賛否両論なところなんだろうなと。

ここまで割とべた褒めで来ましたが、個人的には最終回はやりすぎだったように思います。
最終回で超平和バスターズのみんなが本音を言い合うところまでは
(ここまで引っ張ったことの賛否は置いといて)よかったのですが、
成仏するめんまを発見して叫びあうところは、正直クドかったです。
成仏のところはもっとあっさりさせたほうがせつない雰囲気になった思うのですが、
叫びまくり泣きまくりな上に、悪い方向にマリー節のセリフ回しが炸裂して、
視聴者をおいて行って「画面の中だけで盛り上がっている感」がありました。
これさえなければ、自信を持って良作と言えたのですが、評価している人もいるので難しいところですね……。
良くも悪くも、作り手の個性が出た面白いアニメでした。

星空へ架かる橋
「これもう弟がメインヒロインでいいんじゃね??」
ヒロイン達そっちのけで、何故か男キャラの中でも弟だけかわいいB地区がかかれてたり、
いちいち赤面させたりと、最初からそっちメインでやっとけよ! というくらいの偏愛ぶりでした。
一方、本編は典型的なエロゲアニメ。
ただ、途中まで特に不快なところなく、雑破業らしい適度なラブコメ感はよかったです。
問題は、最終話前の"サブヒロイン玉砕祭り"。
サブヒロイン達が、他のヒロインも主人公に好意を持っていることに気づき始める
→サブヒロイン達が主人公にそれぞれ告白
→主人公、(視聴者から見ると)曖昧な態度ことごとく振る
→最後にメインヒロインが(視聴者側から見ると)消去法で残る
→最終回でやっぱり両思いでした! HAPPYEND!!

おいおいおい……
確かに主人公がメインヒロインを他の子より気にかけているのは、
中盤すぎから少しずつ描写させているのですけど、その好きになった理由が全然見えない!
メインヒロインも、サブヒロイン達が次々告白しては玉砕するなか、
主人公への好意と兄への好意をごっちゃにしてたという問題が最終話前に簡単に解決しちゃったり、
自分から積極的に思いを伝えにいったサブヒロインのがんばりは何だったのと思わざると得なかったです。
特に、(お約束で主人公は忘れてるけど)小さい頃一緒に遊んだ経験もちで、
出会った一番最初から好意全開だった上に、一番最初に約束の場所まで連れて行って告白した円佳ちゃんが可哀想過ぎる……
この子とくっつくと思っていた視聴者はかなり多かったはず。原作でも一番人気だったそうですし。
無理してメインヒロインルートに持っていく必要があったのか疑問です。

この主人公が典型的な流され型無個性鈍感タイプで、
今期成功したシュタゲが、同じギャルゲの系統でも個性の立った主人公だったところを見ると、
無個性主人公中心のストーリーづくりには限界があるんじゃないかと思います。


まりあ・ほりっく あらいぶ
杉田と画伯をふんだんに使ったOPも見どころですが、
それよりも、1期以上の変態となった百合豚主人公かなこさんの暴走がひどい(いい意味で)。
微妙に舌が回りきっていない不安定さといい、これを怪演と言わずしてなんというのか。
あまりの暴走ぶりに設定的に変人だったはずの鞠也が完全に常識人枠に。
でも、作画が不安定だったのがたまに気になったり。
裏(厳密にはこっちのが裏だろうけど)の電波女に力入れてたのがみえみえで……
出来は悪くなかったはずなのに、強力だった木曜のラインナップの中で埋もれてしまったのが残念。

金曜
GOSICK
ヴィクトリカちゃんかわいい!
……それ以外にうりはありません。
灰色狼の設定が国家を揺るがすとんでもない規模の話になってたり、
ママが超人的な能力を発揮していましたが、そんなことはどうでもいいのです。
クジョーとヴィクトリカがいちゃいちゃしているのを楽しめたらそれで勝ちです。


今年はまどか☆マギカから始まって、オリジナルのアニメがかなり健闘しているなと思います。
正直なところ、以前だったら話しにもならなかったような中堅下位の漫画・ラノベ作品が
大量にアニメ化され始めた2008年あたりからマンネリ化が激しかったので、今の流れは好ましく思います。
背景があやふやな多くのラノベと違って、背景設定、ストーリーがちゃんとリンクしている作品が、
春季アニメのなかでも評価が高いのは当然の流れなのかもしれません。
オリジナル期待しています。