素人がK404をリケーブルしてみた その2
さて、ヘッドホン本体部分のはんだ付けが終わった前回に引き続いて、今度はミニプラグのはんだ付けです。(記事が長くなる都合上前回はヘッドホンユニット部分のはんだ付けで終わりましたが、作業は同じ日に連続して行なってます。)
ミニプラグは最初の画像の通りオヤイデのP-3.5Gを使用します。
気をつけなければいけないのが、このP-3.5Gは普通のジャックとLRのはんだ付け位置が逆になっていること。オヤイデのオンラインショップや、Digital Image Processingさんの記事に写真が載ってますのでよく確認しましょう。
ケーブルの方を、完成した時のコードの長さ+2,3cm余裕を見てカットします。オヤイデではメートル単位でしか販売しておらず2m買ってきたのですが、今回は元々のケーブルの長さの150cm前後になるようカット。完成して使ってみた感想だと、ケーブルの長さはもっと短くても良いかもしれません。
そして、カットした部分を下記のようにグランド線、L・Rのチャンネル線を準備します。
このあと、P-3.5Gにはんだ付けしていくわけですが、実は上の画像はあまり良い例ではありません。
P-3.5G(SR)の内部は狭いため、余分なコードが余っているとうまく内部に入らなくなってしまいます。P3.5Gの結線部は手前側がLeft、奥側がRightなので、今回左のヘッドホンユニットに接続している白のケーブルのむき出しにする長さは、画像の半分(5mm程度?)の長さがにすべきでした。同様に、右のヘッドホンユニットに接続している青い線も、画像の長さから1/4ほど短くして8mm程度でちょうどよいくらいです。
また、P-3.5Gをちゃんと固定せず空中はんだ付けしようとしたのも間違いでした。
P-3.5Gははんだ付けする際にこての熱が移るので、はんだごてを持った逆の手でP-3.5Gを持とうとすると、やけどをしそうになり無理です。それでもこの時はP-3.5Gを固定する適当なものがなかったので、P-3.5Gを単に下においた状態ではんだ付けするという無茶をしていました。
その結果……
ミニプラグのはんだ付けにみごと失敗orz
はんだがLR両方の結線部とネジ溝部にくっついてしまい、取れなくなってしまいました。
はんだ吸い取り線を使っても、ネジ溝部分にはまったはんだは吸い取りきれず完全にアウト。
前回の記事に続いてここまでの作業は同日内に連続してやっていたのですが、P-3.5Gを失敗したことで代わりの部品もなくこの日の完成は断念。
その翌日、秋葉原のオヤイデ電気で元気にP-3.5SRを購入するほろんの姿が!
というわけで、失敗してケチがついた金メッキの3.5G(φ6mm)ではなく、銀ロジウムメッキのP-3.5SRを購入。懲りずにこれで再チャレンジです。
今回買ってきたP-3.5Gは、オヤイデでリケーブルに使っているのと同じもの。気をつけなくてはいけないのが、元々のP-3.5Gが結線部のLとR逆になっていたこと。つまり今回は、Right側ケーブルを手前の結線部に、Left側をプラグ奥側にはんだ付けします。
昨日の失敗を生かし、
・LRのケーブルの、ミニプラグ内に収める部分(被覆を剥ぐ部分)が無駄に長すぎたのがはんだ付けに手間取った原因だったため、今回長さは結線部との直線距離+2mmくらいの長さまでカット。
・ミニプラグをただ下に置いてはんだ付けをしようとしたために失敗したので、簡単なバイスを購入しこれで3.5SRをしっかり固定。
これで安定してはんだづけを行えるようになりました。
この状態ではんだ付けをしていくと……
多少不恰好ではありますが、今回は無事に成功です。
この上に、予めケーブルに通してあったφ6mmの収縮チューブをかぶせ収縮させて絶縁。さらに前からケーブルに通しておいたP-3.5SRのスリーブの部分を被せます。ネジ部が奥まで入りにくい時は、スリーブの部分を熱してやると、金属が膨張したせいか少し入りやすくなりました。
これで完成!
前のケーブルと比較してもらうとわかりますが、こっちのほうが見た目にも断然よく見えます。
個人的には、両耳方面へケーブルが分岐する部分が思ったよりうまくできて満足です。
さて、見た目がよくなったところで音はどうなのか。
単品で数日間聞いてみた感想は……音質は良くなってるけど、中低音ですぎ。
ちょっと籠り気味だった低音の音質自体は良くなっており、音の質自体は明らかにいるのですが、バスドラムが響きすぎて耳にボンボン衝撃が走ります。パソコンで各音量を調節しながら聞くと調度良くなるのですが、iPhoneに接続して聞くとキツいと感じるレベル。
あとベースがリケーブル前と比較してかなり音が出ています。これは個人的には好きな特徴です。
全体的には、
籠り感……明らかに減った
ボーカル……明らかに変わったという印象は特にない。
ベース・ストリングス……音がしっかりして好印象。
スネア……固い芯のある音質になったが、ややシャリつき気味。
バスドラ……音の粒はしっかりしているけど、ちょっと低音好きの感覚からしても音が出すぎている。
といったところでしょうか。iPhoneで一般的なポップスを聞く人にとってはちょっとピーキーすぎますね。僕も外に持ちだして使っていましたが、元々耳圧が強くて長くかけていると疲れるのに、ガンガン響く低音のせいで余計に長期間かけ続けるには向かないヘッドホンになってしまったという印象。
逆にパソコンに繋いで、ちょっとしっかり音楽聞きたい時にはK404改を、それ以外の時は安いヘッドホンをと使い分けるには丁度良い感じなります。コンパクトで持ち歩きしやすいのが特徴なのに本末転倒と言われればそれまでですが。
ついでに、新宿のヨド○シカメラでAKGのコンパクトヘッドホンが試聴できたので、持ってきたK404改と聴き比べてみました。
比べる曲は例のごとく、スピッツの"夜を駆ける"です。
対K404(無改造)、K414……音質は比べるまでもなく圧勝。スネアも不明瞭だしベースの聞こえ具合も全然違う。ただ、こっちのほうが低音ですぎ。
対K420……ベースはK404改のがよく聞こえる。スネアはK420の方が鋭いけど、シャリつき気味で耳につくので好みによるか。バスドラは同じくらい。ボーカルは大差ない。ただ、K404改はやっぱり低音で過ぎ。K420がやや高音重視の作りっぽいので比較するのは難しけど、K420のがバランスがよいだろう。
対K450……音質、音のバランス、リズミカルさでも明らかに負け。ただ、普通の販売価格で4倍違う機種と考えると、スネアなんかの音質は健闘していると言えそう。
さすがにK450と比較するのは酷ですが、K420・430とは好みの問題と言えそうな程度肉薄していますね。K414とならこっちのが明らかに上です。
ただ、改造には手間もお金もかかる上に、完成後の音質が好みになるかどうかは聞いてみないと正直わかりません。そこそこお金をかけられるなら、試聴できる店舗で1ランク上の機種を買ったほうがいいでしょうね。
【追記】
リケーブル後のK404の評価で「低音が音ですぎ」と書きましたが、iPhoneで使うとうるさいのにパソコンで使っている分にはそんなに気にならず「おかしいな」とは思っていたのですが、今さっき判明しました。
K404改は小さな音量ではうるさくないのですが、ある程度(周りの音が聞こえづらくなるくらい)まで音量を上げると、突然低音が強調されるようになるようです。
思い返せば、iPhoneで聞く時は周りの音をある程度シャットアウトしたいために、パソコンで使う時よりも大きな音量で使っていました。それが、パソコンで使うときとの違いの原因になったようです。これがK404改の性質なのか、ヘッドホンの一般的な特性なのかは素人なのでわかりませんが、ある程度小さい音で聞く人にはK404改は合うかもしれませんね。



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